働き方改革関連法と反訳
反訳の在宅勤務 は、今後さらに加速
反訳技術者スタッフYです。
2019年4月より順次施行された「働き方改革関連法」によって、在宅勤務は今後さらに加速していきそうですね。
そんな時代の波に乗り、私も家事・育児の隙間時間を使ってメディアJで楽しく働かせていただいています。
反訳在宅勤務 不明箇所をつぶす作業は産みの苦しみに似ている！？
・多種多様な反訳のご依頼はメディアJならでは
メディアJには、各都道府県からあらゆる分野のご依頼がやってきます。
経験年数が2年に満たない私も、個人で行っていた時期には考えられなかったほど、多種多様な案件を担当させていただいています。
初めての分野で、しかも専門性が高い案件を担当することはとてもハードルが高いことなのですが、経験豊富な先輩スタッフさんのダブルチェックのお陰で、安心して作業を行うことができます。
また、高品質に仕上がった納品原稿のフィードバックによって、一歩ずつ確実にスキル向上につながっていることを実感しています。
反訳の在宅勤務 「書き起こし」というと、どのような作業をイメージされるでしょうか。
同時通訳の方が即座に声を発するようなイメージで、音声は極力止めずに入力を進めていきます。
英語の音声→日本語の音声、日本語の音声→日本語の文字、違いはあれど即座に行う点が似ています。
だから、書き起こしのことを反訳（＝通訳のこと）と言うのですね！
当たり前のことかもしれませんが、ヘッドホンを通して聞こえてくる音声の意味を意味を捉えることができて初めて、かなと漢字が混在した意味の通る日本語の文章に書き起こすことができるというわけです。
反訳 意味が分からない言葉は書き起こせない
もし、音声を聞いている途中で、聞いたことがない言葉や言い回し、固有名詞などが出てくると、途端に「ん？」となって手が止まります。
不思議かもしれませんが、意味の分からない音声は「かな」で起こすことすら難しいです！
例えば、こういうのがありました。
「させさんに」
何かな？と思いながらもマーカーを付けて取りあえず書き起こしを進めましたが、またすぐに手が止まりました。
「さすさに」
しばらく進めると今度は「せすさが」、その後も「せそさの」「さしゅさは」…
何度も繰り返し出てくるのでおそらく同じ単語だと思いますが、微妙に違って聞こえるので音として聞こえたままを書くとこうなってしまいました。
さすがに気になって書き起こしを進めるのを一旦やめました。
ネットで調べましたが、検索ヒットしませんでした。
聞こえる通りの音を声に出して何度か言ってみましたがピンとくる言葉にたどり着けなかったので、あきらめて作業を進めていきました。
一通りの書き起こしが終わった後、再度、不明箇所を聞き直し、ネット検索に挑みます。
近しい響きのものをあれこれ入力。何十個も入れて調べました。
もしかしたら「佐瀬さん」という人の名前かな？とも思いましたが、「佐瀬さん」を当てはめても話の流れがピンときません。
それに、「させさん」と聞こえるのは1箇所だけで、ほかの箇所はどうしてもそうは聞こえませんでした。
やっぱり違うかな…。
残念ですが、結局、不明のままあきらめることにしました。
そして遂にひらめいた！
あきらめたと言いながらもやっぱり気になって仕方ないんですよね。
だって、そこが分かれば一気に数カ所の不明箇所をつぶせるんですから。
夕食の準備をしながら、声に出してみました。
もちろん原稿全体のストーリーをイメージしながら。
させさん、さすさに さすそ せすさが、さしゅさは…
ほとんど呪文ですね（苦笑）
でも、しばらく唱えていたら、突然、「あ、もしかしたら！」とひらめいたんです！！
すぐさまパソコンに戻って検索すると、思った通り、意味のある単語がヒットしました！
そして、不確定箇所としてマーカーをつけた箇所にその言葉をあてはめると、前後の意味が通る文章になりました。
最後に、音声を聞いて、その言葉に聞こえるかを確認すると、あら不思議、ちゃんと全部そのように発音されています！
話し手が言い間違えたのでもなく、なまっているのでもなく、ちゃんと発音していました！
そうです、聞きとれなかったのは私側に問題がありました。
・分かった瞬間の気持ちよさ！
さて、この言葉、なんだったと思いますか？
答えは、「施主さん」（せしゅさん）でした。
施主さんが、施主さんに、施主さんの、施主さんは、…
すべての箇所にすっきり収まり、気分は北島康介選手の「超気持ちいい！」でしたよ！
反訳をしていると、このような場面が何度もあります。
産みの苦しみ、そして、産まれたあとの感動、充実感、満足感。
反訳って本当に奥が深くて楽しい世界だと思います！
